雑記なノラ

『まるまるなノラ』による雑記ブログです。 趣味(スポーツ観戦、ツーリング、人狼ゲームなど)、科学、教育、その他ネットニュースについて話題にします。





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2019年10月24日にGIGAZINEの記事によると、教師の質」は生徒の成績にほとんど影響しないという研究結果がオーストラリアのニューイングランド大学より発表しました。







「優れた教師は生徒の成績をアップさせる」ということは広く信じられており、過去の(PDFファイル)調査では教師の資格や教室編成能力が、生徒の成績を最大で30%も左右すると示されていました。ところが、ニューイングランド大学の研究チームが合計で4533組の双子を調査した研究では、教師の質やクラスの規模が生徒の成績に及ぼす影響は2~3%ほどしかないと結論づけられています。

分析の結果、双子たちが別々の教室で学習していても、同じ教室で学習していても、成績の差にほとんど影響が現れないことが判明。研究チームによると、教室の違いが双子の成績の差に与える影響は2~3%ほどだったそうです。一方、それぞれの双子のペア間にみられる成績の違いは、60%が遺伝的影響によるもので、残りは学校そのものの違いを含むその他の環境要因によるものだったとのこと。


ニューイングランド大学によると、オーストラリアの双子4533組の読み書き、計算能力に教室環境がどのように影響するか調べました。『教室環境が違う』の意味は各教師から醸し出される雰囲気、授業の質の差のことだと読み取りました。
教室環境の差による読み書き、計算能力の双子間での差は2~3%であるということが示されました。

つまり、1つの学校で双子の生徒がいるときは別クラスになることが多いですが、もしそれぞれのクラスで別の教師が同じ教科を教えたとき成績の差は小さいと言えます。

また、今回の研究において60%が遺伝的要因によって成績が変わり、残りは高校受験を経て学校そのものが違うなどその他の環境要因によるとしています。

遺伝的影響が成績に現れることは知られています。





人間の能力は,遺伝子か環境か - J-Stage
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhas/8/2/8_171/_pdf



このように、遺伝的要因が環境的要因より成績に大きく影響します。

今回の研究結果を教師はどう解釈すべきなのでしょうか。多くが遺伝的要因なのであれば適当で構わないのでしょうか??




教師の責任とは

成績が遺伝的要因に影響が出る以上、
  • 全員を定期テストで100点を取らせる。
  • 灘高校に進学させる。

ということはできません。できない責任の全てを教師が背負う必要はありません。

ですが、環境要因によって救われている人もいっぱいいます。





ルーマニアにおけるチャウセスク政権下では、貧しいにも関わらず政府による人口増加が義務付けられていたために、多くの親たちは生まれた子供を育てられず国の大型孤児院に遺棄していました。その子供たちは、孤児院の劣悪な環境(檻のような子供用ベッドの中に大勢の赤ちゃんが長時間置いて置かれ、ほとんど面倒を見る人がいない状態)の中で育てられていたことがわかりました。チャウセスク政権が 1989年に崩壊後、孤児院にいた子どもたちの研究が行われました。その結果、2歳までに孤児院を出て里親などに育てられた子供や普通の家庭で育った子供に比べ、そのまま孤児院で育てられた子供は知能が低く脳活動が鈍いことがわかりました(ネルソン他,2013)。これは、発達の臨界期・敏感期を示しており、子どもの心と知能の発達には、最初の数年間の適切な環境がいかに重要かを物語っています。


このルーマニアの例では、環境要因によって発達が鈍くなったことを示しています。


ニューイングランド大学の実験で2~3%しか差がないとありましたが、

この差を『しか』ではなく『も』と考えることもできます。教師の働きによって足りてなかった部分を環境要因で補っている子どもも多々いると思うのです。

また、個人の経験を今回の実験では考慮されていません。教師の授業、授業外での関わり方によって子どもが上向くことも可能だと思います。


まとめ

遺伝的要因が個人の成績に大きく左右さることは忘れず、仕事に誇りをもち子どもと熱心に関わることが大切だと思います。








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